子供の頃、トイレで用を足した後、トイレットペーパーの使い過ぎで便器を詰まらせてしまった経験はありませんか?
私は適量が分からず頻繁に詰まらせていました記憶があります。
その度に祖父に叱られていました。
「じいちゃんが子どもの時は新聞紙くしゃくしゃにしてケツ拭いたんやぞ!トイレットペーパー使えるだけで贅沢なんや!もっと大切に使え!」
説教が終わった後、よく見とけと言わんばかりに祖父はくしゃくしゃにした新聞紙を持ちトイレに入って行きました。
子どもながらに祖父の背中がかっこよく見えました。
しばらくしてトイレの中から新聞紙を必死でくしゃくしゃにする音が聞こえて来ました。
トイレットペーパーを使わずに新聞紙でケツを拭くなんて、おじいちゃんかっこいい!
トイレを流す音が聞こえました。
ジャー。
...
しばらくしてもう一度流す音が聞こえました。
ジャー。
...
その後2度3度と流す音がしました。
ガチャッと扉が開きじいちゃんが言いました。
「水道屋呼ぶか...」
新聞紙で便器詰まらせたらしく苦笑い。
その光景を見て呆然とする私に祖父が一言。
「時代は変わったな...」
懐かしい記憶です。